気分が悪くなる、東京五輪の肯定論


復興支援、福島の事故対応の後押しになるという招致推進派の後付の説明を聞くたびに気分が悪くなる。

本当に復興、事故処理を思っているなら、東北に招致すべく復興を優先すべきだし、原発事故処理を優先すべきである。

東京開催ありきで、復興支援の後押しは後付けの詭弁である。
こうしたことが言えるのは、実情を正しく認識、理解できていないからに他ならない。

無駄な公共工事に人手が流れれば、1Fの状況は悪化の一途である。
11月から始まる燃料棒取り出しで事故が起きれば、東京開催は間違いなくキャンセル必至となること、それほどの状況であることが理解できていないのである。


オリンピックに影響が無い、東京から遠い、と言っているのだから、これぞ風評である。
しかしもはや日本に風評被害は無い状況なのだから、詭弁というより嘘に近い。

しかし、最初は嘘、嘘で始まるというのは珍しいことではない。

これから原発事故の実態が明るみに出てきて思い知ることになるであろう。


しかし、その頃までに失われたもの、取り返せないものがあまりに大きすぎる。

行政のトップ、国政のトップの低脳さが、これほどに多くの人々の生命を危険にさらした事は、過去に無かったと思う。